丸い(読み)マルイ

デジタル大辞泉 「丸い」の意味・読み・例文・類語

まる・い【丸い/円い】

[形][文]まる・し[ク]
円または球の形をしている。「地球は―・い」「目を―・くする」
物にかどがない。また、曲線を描いている。「面取りして柱のかどを―・くする」「背中が―・くなる」
かどかどしくなく、穏やかである。円満である。「―・く納まる」「人柄が―・くなる」
[派生]まるさ[名]まるみ[名]
[補説]ボール果物など球形については多く「丸い」の表記を用いる。
[類語](1まろい丸っこい真ん丸まろやかまどつぶ円形球形球状・円盤状・輪形丸まっちい輪形同心円半円長円大円真円正円真ん丸いくりくりたまご形ループっかリング丸まる丸める団団団子状/(3マイルドまろやか穏やか穏便穏当紳士的婉曲えんきょく甘美快美当たらず触らず物柔らか曖昧ほどほど控え目ソフト柔らかい柔軟しなやか軟化柔らか軟質軟弱柔いやんわりぼかすぼやかすぼやけるうやむやメロー柔和温厚温和穏健まったりゆるやか

まろ・い【丸い/円い】

[形][文]まろ・し[ク]《「まるい」の古形》「まるい」に同じ。
「成ろうなら―・く納めたい葉山の了簡で」〈紅葉多情多恨

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精選版 日本国語大辞典 「丸い」の意味・読み・例文・類語

まる・い【丸・円】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]まる・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 円形である。球形である。
    1. [初出の実例]「ふとかるべい処はふとく、まるかるべい処はまるし」(出典:杜詩続翠抄(1439頃)二)
  3. 円を描くように曲がっている。まっすぐでない。
  4. 物事の状態などが穏やかである。事が荒立たないでいる。
    1. [初出の実例]「丸う捌いた男作(をとこだて)」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)三)
  5. 物の性質が柔らかい感じである。また、人柄などが円満である。
    1. [初出の実例]「お心もさぞ丸からん月の㒵〈一正〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)
  6. よく太っている。ふくぶくしい。

丸いの派生語

まる‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

丸いの派生語

まる‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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