滅茶苦茶(読み)メチャクチャ

デジタル大辞泉 「滅茶苦茶」の意味・読み・例文・類語

めちゃ‐くちゃ【滅茶苦茶】

[名・形動]《「くちゃ」は語調を整えるために添えた語。「苦茶」は当て字。「目茶苦茶」とも書く》
まったく筋道が通らないこと。度外れなこと。また、そのさま。めちゃめちゃ。「滅茶苦茶ストーリー」「滅茶苦茶値段
どうにもならないほどにこわれたり、混乱したりすること。また、そのさま。めちゃめちゃ。「せっかくの集まりを滅茶苦茶にする」「書類順序滅茶苦茶だ」
[補説]近年、「―楽しい」「―怒られる」のように、副詞的に用いて、程度のはなはだしいさまの意を表す例が増えている。
[類語](1狂的アブノーマル異常特異異状異例非常別条不自然変ちくりん変てこ変てこりん余りおかしい異様奇異奇妙みょう面妖めんよう不思議不可解不審奇怪奇態風変わり妙ちきりんけったいおかしなきてれつ珍奇新奇珍妙奇抜奇警奇想天外突飛ファンシー突拍子もない言語道断無茶めちゃむちゃくちゃめちゃめちゃ滅法法外無理乱暴無体理不尽非理不当不条理不合理非合理支離滅裂めためた大変大層極度桁外れ桁違い並み外れ格段著しい甚だしいすごいものすごい計り知れない恐ろしいひどいえらい途方もない途轍とてつもないこの上ない筆舌ひつぜつに尽くしがたい言語げんごに絶する言語ごんごに絶する並並ならぬ極めて至って甚だごく至極しごくすこぶるいともとても大いに実にまことに一方ひとかたならずさんざっぱらさんざんさんざこってりめっちゃ底抜け恐るべきこよなく殊の外ひときわ特段度外れべらぼうとんでもない類がない比類ない無上よっぽど度が過ぎる行き過ぎどえらい飛び切り段違い圧倒的かけ離れる/(2しっちゃかめっちゃかはちゃめちゃ乱雑雑然乱脈紛然紛紛繚乱蕪雑ぶざつ狼藉卍巴まんじともえ不統一ごっちゃごちゃまぜごちゃごちゃごしゃごしゃごじゃごじゃごたごたまぜこぜかなえの沸くが如し上を下へ蜂の巣をつついたよう押すな押すな押し合いへし合い混乱錯綜錯乱混沌錯雑交錯混線混同混交混迷ごた混ぜどさくさこんがらかる紛れる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「滅茶苦茶」の意味・読み・例文・類語

めちゃ‐くちゃ【滅茶苦茶・目茶苦茶】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「くちゃ」は語調を整えるために添えたもの。「滅茶苦茶」「目茶苦茶」はあて字 )
    1. まったく筋道のたたないこと。前後を考えずに事を行なうこと。また、そのさま。めちゃめちゃ。めちゃ。むちゃくちゃ。
      1. [初出の実例]「滅茶苦茶に撲った」(出典:重右衛門の最後(1902)〈田山花袋〉八)
    2. どうにもならないほどこわれること。まったく悪い状態になること。また、そのさま。めちゃめちゃ。めちゃ。むちゃくちゃ。
      1. [初出の実例]「相談も何も目茶苦茶になったんですって」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉前)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 程度のはなはだしいさまを表わす語。めちゃめちゃ。むちゃくちゃ。「めちゃくちゃかわいい子」

めっちゃ‐くちゃ【滅茶苦茶】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 「めちゃくちゃ(滅茶苦茶)[ 一 ]」の変化した語。
    1. [初出の実例]「紗の紗の衣をめっ茶くちゃのからかひにし給ふも、智踰のいたらざるが故なるべし」(出典:仮名草子・よだれかけ(1665)一)

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