見え(ミエ)とは？意味や使い方

デジタル大辞泉「見え」の意味・読み・例文・類語

《動詞「みえる」の連用形から。「見栄」「見得」は当て字》
１見た目。外観。みば。「―を飾る」
２（見栄）見た目の姿を意識して、実際以上によく見せようとする態度。「―で英字新聞を読む」
３（見得）歌舞伎の演技・演出の一。俳優が、感情の高揚した場面で、一瞬動きを停止して、にらむようにして一定のポーズをとること。
[類語]虚栄心・めっき・洒落っ気・飾り気・気取り

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〘名詞〙 ( 動詞「みえる（見）」の連用形の名詞化 )
① ( 見 ) 見えること。見えるさま。見た目。みば。
1. [初出の実例]「小足にあるき、度々刀を杖につくは見へあしく」(出典：役者論語（1776）耳塵集)
② ( 見栄 ) （他人によく見られるように）うわべを飾ること。他人の目を気にして不相応な体裁をつくろうこと。
1. [初出の実例]「『どこへなりと行ますべい』『そんならもっと、身重(ミヘ)をして来やうものを』」(出典：洒落本・辰巳之園（1770）自序)
2. 「さりとは外見(ミエ)を捨てて堅義を自慢にした身の装り方」(出典：五重塔（1891‐92）〈幸田露伴〉一)
③ ( 見得 ) 歌舞伎で、役者の感情または動作の高揚が頂点に達した時、一瞬動きを停止して、あるポーズをつくる演技。
1. [初出の実例]「とど宜しく有て、伝七、急度見へに成る」(出典：歌舞伎・韓人漢文手管始（唐人殺し）（1789）一)
④ 歌舞伎脚本で、単に様子・姿の意にも用いる。
1. [初出の実例]「妾めいたる形にて〈略〉、此着物を縫てゐる見へにて」(出典：歌舞伎・韓人漢文手管始（唐人殺し）（1789）四)

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