篤厚(読み)トッコウ

デジタル大辞泉 「篤厚」の意味・読み・例文・類語

とっ‐こう〔トク‐〕【篤厚】

[名・形動]人情にあつく誠実なこと。また、そのさま。
「是れ方正―のテンプルトンなり」〈織田訳・花柳春話
[類語]誠実篤実真摯忠実信実至誠大まじめまじめ几帳面生まじめくそまじめ愚直四角四面質実堅実堅気かたぎ実直謹厳生一本一本気勤勉律儀義理堅い義理立て良心的忠実忠実まめまめしいきりきりしゃんきりりきりっと甲斐甲斐しいきびきびてきぱきしゃきしゃきはきはきすいすい忠実まめ忠実まめやか小忠実こまめ手忠実てまめ足忠実あしまめ筆忠実ふでまめ骨身を惜しまずきちんと規則正しい手取り足取りちゃんとしっかりしゃんときちんきちんきっちりかっちりがっちり規則的整然

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精選版 日本国語大辞典 「篤厚」の意味・読み・例文・類語

とっ‐こうトク‥【篤厚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 人情にあつく誠実なこと。また、そのさま。醇厚(じゅんこう)敦厚(とんこう)
    1. [初出の実例]「信道、篤厚ならば、此人於世乃可重也」(出典:足利本論語抄(16C)子張第十九)
    2. 「是れ方正篤厚(トクコウ)のテンプルトンなり」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三〇)
    3. [その他の文献]〔史記‐李斯伝〕

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普及版 字通 「篤厚」の読み・字形・画数・意味

【篤厚】とくこう

親切で誠実。〔子、儒効〕行法至堅、脩を好んで其の聞くを正す。~上は則ち能(よ)く其の(たつと)ぶを大にし、下は則ち能く己に(し)かざるを開す。是(かく)の如くんば、則ち篤厚の君子と謂ふべし。

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