比況(読み)ヒキョウ

デジタル大辞泉 「比況」の意味・読み・例文・類語

ひ‐きょう〔‐キヤウ〕【比況】

他とくらべて、それにたとえること。
文法で、動作状態などを他とくらべ、たとえていう言い方。文語では助動詞ごとし」「やうなり」、口語では「ようだ」などをいう。「比況助動詞」
[類語]擬人たとえ比喩形容象徴縮図たとえば直喩明喩隠喩暗喩諷喩・寓喩・提喩換喩・声喩・メタファーアレゴリー

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精選版 日本国語大辞典 「比況」の意味・読み・例文・類語

ひ‐きょう‥キャウ【比況】

  1. 〘 名詞 〙 他とくらべること。他とくらべて、それにたとえること。比喩。
    1. [初出の実例]「鶴唳那曾堪比況、深花影裏弄幽簧」(出典:寂室録(1367)聞)
    2. [その他の文献]〔漢書‐刑法志〕

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普及版 字通 「比況」の読み・字形・画数・意味

【比況】ひきよう(きやう)

なぞらえる。〔漢書、刑法志〕其の後姦猾(かんくわつ)巧法、轉(うた)た相ひ比況し、禁罔(やうや)く密なり。律令(すべ)て三百五十九、大辟四百九條、千十二事。

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