太陽崇拝(読み)タイヨウスウハイ

デジタル大辞泉 「太陽崇拝」の意味・読み・例文・類語

たいよう‐すうはい〔タイヤウ‐〕【太陽崇拝】

自然崇拝の一。太陽生命創造者牧畜の守護者、作物の育成者として宗教的崇拝の対象とするもの。

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精選版 日本国語大辞典 「太陽崇拝」の意味・読み・例文・類語

たいよう‐すうはいタイヤウ‥【太陽崇拝】

  1. 〘 名詞 〙 自然崇拝の一つ未開社会古代社会の宗教において、太陽を全知全能の神としたり、太陽に子を授ける能力があると信じたりして、崇拝の対象とする信仰。世界各地の神話習俗に見られる。
    1. [初出の実例]「かうなると、是非とも太陽崇拝の土俗と、釈尊誕生の信仰と、ヤソ復活の伝説とを結びつけて」(出典:ロシアに入る(1924)〈荒畑寒村〉チタの滞在)

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百科事典マイペディア 「太陽崇拝」の意味・わかりやすい解説

太陽崇拝【たいようすうはい】

太陽を神格化し,天上界の支配者的存在として崇拝すること。神格は男性によって象徴される場合が多く,分布は古代エジプト,ヨーロッパ,アメリカ,アジアに散発的にみられる。古くは,英国ストーン・サークルが太陽崇拝に関係あると考えられ,古代エジプトの王ファラオは太陽神ラーの子とされ,インカの王も太陽の子と考えられた。ギリシアヘリオス,ローマのソルバビロニアマルドゥクも太陽神の崇拝であり,日本の天照大神もその一つである。また太陽に関する神話・伝説儀礼は広く世界各地に分布するが,太陽崇拝とともに農耕発達と深い関係があるとされる。
→関連項目カルナック列石

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「太陽崇拝」の意味・わかりやすい解説

太陽崇拝
たいようすうはい

太陽

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