初夏(読み)ショカ

デジタル大辞泉 「初夏」の意味・読み・例文・類語

しょ‐か【初夏】

夏のはじめ。はつなつ。 夏》「建ちてすぐ薪割る水辺―の家/月舟」
陰暦4月の異称
[類語]孟夏初夏はつなつ

はつ‐なつ【初夏】

夏のはじめ。しょか。 夏》
[類語]初夏しょか孟夏

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精選版 日本国語大辞典 「初夏」の意味・読み・例文・類語

しょ‐か【初夏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夏のはじめ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「離庭物侯雖初夏、向処風烟未春」(出典凌雲集(814)餞右親衛少将軍朝嘉通奉便慰撫関東探得臣〈嵯峨天皇〉)
    2. 「初夏の晩風猶ほ肌に冷かなれば」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉八)
    3. [その他の文献]〔孫逖‐奉和上陽水窓賜宴応制詩〕
  3. 陰暦四月の異称。《 季語・夏 》 〔俳諧・増山の井(1663)〕

はつ‐なつ【初夏】

  1. 〘 名詞 〙 夏のはじめ。しょか。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「初夏(ハツナツ)の風が心地よく窓に入る」(出典:鳥影(1908)〈石川啄木〉四)

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