平安時代に存在した小人の舞。侏儒とは小人の意。〈ひきひとまい〉ともいう。古代大和朝廷にはこっけいな芸をもっぱらとしたらしい侏儒がいたが,そうした芸を母胎にして生まれたのが平安時代の侏儒舞と考えられる。《江家次第》に〈猿楽〉として一足(いつそく),高足(たかあし),輪鼓(りゆうご),独楽(こま),呪師(しゆし)とともに侏儒舞があげられているように,当時は広義の猿楽とみなされていた。舞いぶりは不明だが,《梁塵秘抄》に〈よくよくめでたく舞うものは,巫(かうなぎ)小楢葉車の筒とかや,やちくま侏儒舞(ひきまい)手傀儡(てくぐつ),花の園には蝶小鳥〉とあるのが芸態に関しての唯一の資料である。
執筆者:天野 文雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…〈ひきひとまい〉ともいう。古代大和朝廷にはこっけいな芸をもっぱらとしたらしい侏儒がいたが,そうした芸を母胎にして生まれたのが平安時代の侏儒舞と考えられる。《江家次第》に〈猿楽〉として一足(いつそく),高足(たかあし),輪鼓(りゆうご),独楽(こま),呪師(しゆし)とともに侏儒舞があげられているように,当時は広義の猿楽とみなされていた。…
※「侏儒舞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加
5/14 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新