仕方(読み)シカタ

デジタル大辞泉 「仕方」の意味・読み・例文・類語

し‐かた【仕方】

物事をする方法。やり方。「掃除仕方
他に対する振る舞い。仕打ち。「親に対する仕方ではない」
(「仕形」とも書く)身ぶり。手まね。
「手をあげて土をかけよと―をした」〈中勘助・鳥の物語
[類語]り方仕振り仕様しようよう方法方式流儀り口でん手段手口メソッド方途機軸定石てだて方便術計(丁寧)致し方

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仕方」の意味・読み・例文・類語

し‐かた【仕方】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「し」はサ変動詞「する」の連用形から )
  2. なすべき方法。やり方。手段。仕様(しよう)
    1. [初出の実例]「周は懼楚しかたのなさに必入秦なり」(出典史記抄(1477)三)
    2. 「其仕方も巧者になりて」(出典:交易問答(1869)〈加藤弘之〉上)
  3. 現実に、今行なわれている動作、ふるまい。悪い意味で用いることが多い。しうち。
    1. [初出の実例]「我うすぎぬの、あらく裂きたまふこそ、さりとはにくき御しかた」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)二)
    2. 「我が恩誼に報ゆる行為(シカタ)か」(出典:狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉九)
  4. しぐさ。身ぶりや、てまね。
    1. [初出の実例]「迚の事に、仕形を致し、学うでお目に掛ませう」(出典:虎寛本狂言・千鳥(室町末‐近世初))
    2. 「手をあげて土をかけよと仕方をした」(出典:雉子の話(1963)〈中勘助〉)
  5. しかたまい(仕方舞)」の略。〔多胡辰敬家訓(1544頃)〕

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