あやふや(読み)アヤフヤ

デジタル大辞泉 「あやふや」の意味・読み・例文・類語

あや‐ふや

[形動][文][ナリ]物事がはっきりしないさま。あてにならないさま。曖昧あいまい。不確か。「あやふやな返事」「あやふやな気持ち」
曖昧[用法]
[類語]不確か曖昧うやむや漠然おぼろげぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す煮え切らないどっちつかず要領を得ないかりかりじりじりやきもきむしゃくしゃむずむずうずうず苛立つじれる苛つく業を煮やす痺れを切らす歯痒いじれったいもどかしい辛気臭い苛立たしいまだるっこい躍起隔靴掻痒いらいら荒れる荒らすすさむすさぶ焦慮苛立ち焦燥焦るせく急き込む気が急く逸るテンパる焦心尖るまどろっこい手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしい小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小胆小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断柔いやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く音を上げる悲鳴を上げる気が弱い腰が弱い肝が小さい肝っ玉が小さい

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精選版 日本国語大辞典 「あやふや」の意味・読み・例文・類語

あや‐ふや

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. 物事の確かでないさま。あいまいで判断のつかないさま。いずれとも決定しないさま。
      1. [初出の実例]「半面は美人やら又悪女やら、この人形のかほのあやふや」(出典:江都二色(1773))
      2. 「決して那様(そんな)(わけ)ぢゃないとか何とか瞹眛(アヤフヤ)なことを言って」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
    2. たよりないさま。うすぼんやり。
      1. [初出の実例]「あやふやな主とりをする黒い猫」(出典:雑俳・柳多留‐二一(1786))
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 疑わしいさま。また、たよりないさま。しっかりと定まらないさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「あやふやと家名の替る三代目」(出典:雑俳・柳多留‐五三(1811))

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