半面(読み)ハンメン

デジタル大辞泉 「半面」の意味・読み・例文・類語

はん‐めん【半面】

顔の半分
ある広さの表面の半分。「テニスコート半面を使う」
物事片方の面。一面。「問題の半面しか見ない」「父親としてのやさしい半面もある」
[類語](2平面表面球面曲面断面側面底面片面両面/(3片側片面反面一面他面一方片方片一方片割れ他方側面片端一端一半一環片鱗一面的一方的サイド

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精選版 日本国語大辞典 「半面」の意味・読み・例文・類語

はん‐めん【半面】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 面の半分。また、顔の半分。片面。
      1. [初出の実例]「或従知識の正当恁麽時、あるひは半面を相見す、あるひは半身を相見す」(出典:正法眼蔵(1231‐53)自証三昧)
      2. [その他の文献]〔南史‐后妃伝〕
    2. 物の片側。別の面。ある一方だけの面。また、相対するもののもう一つの面。
      1. [初出の実例]「東の半面を、示したる図を、東半球の図と云ひ」(出典:地理初歩(1873)〈文部省編〉二)
    3. ( ━する ) 隠れ忍ぶこと。
      1. [初出の実例]「広常誅戮之後、成恐怖面辺土」(出典:吾妻鏡‐元暦元年(1184)三月一三日)
    4. 俳優が、顔の上半分、または下半分に仮面をつけた状態。
      1. [初出の実例]「よろしくあって、よき程に鬼の半面になり」(出典:歌舞伎・茨木(1883))
    5. 歌舞伎で顔をそぎ落とされた場面などに口にくわえて用いる張子の面。くわえめん。
  2. [ 2 ] 俳句雑誌。明治三四年(一九〇一)八月から同四一年七月まで断続的に刊行。主情的で自由な主観句を提唱。岡野知十を主幹とし荻原井泉水、渡辺水巴らが輩出。半面派と呼ばれた。

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普及版 字通 「半面」の読み・字形・画数・意味

【半面】はんめん

少し顔見知り。唐・白居易〔元九()に与ふる書〕初めて士に應じたる時、中(しま)(遠縁)の親無く、官に面の無し。

字通「半」の項目を見る

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