鳥追い歌(読み)トリオイウタ

デジタル大辞泉 「鳥追い歌」の意味・読み・例文・類語

とりおい‐うた〔とりおひ‐〕【鳥追い歌】

鳥追い行事のときに子供たちがうたった歌。のち正月の門付け芸人の女太夫の歌となった。

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精選版 日本国語大辞典 「鳥追い歌」の意味・読み・例文・類語

とりおい‐うたとりおひ‥【鳥追歌・鳥追唄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 正月一四・一五の両日農村で鳥追い小屋などを建てて、子どもたちが、鳥追いの行事としてうたった歌。「鎌倉の鳥追いは、頭切って塩つけて、塩俵へ打ちこんで、佐渡が島へ追ってやれ」などとうたう。これがのちに、正月の門付(かどづけ)芸人の手に渡り、たたき与次郎や女太夫の歌となった。《 季語・新年 》
    1. [初出の実例]「小童等〈略〉鳥追歌(トリオヒウタ)をうたふ」(出典随筆・北越雪譜(1836‐42)二)
  3. 下座音楽の一つ。女門付などがうたう鳥追歌を、初春の場面に使ったものだが、必ずしも鳥追いが出る場面とは限らない。

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