静謐(読み)セイヒツ

デジタル大辞泉 「静謐」の意味・読み・例文・類語

せい‐ひつ【静×謐】

[名・形動]
静かで落ち着いていること。また、そのさま。「深夜書斎に過ごす静謐なひととき」
世の中が穏やかに治まっていること。また、そのさま。「静謐世情

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精選版 日本国語大辞典 「静謐」の意味・読み・例文・類語

せい‐ひつ【静謐】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 世の中がおだやかに治まること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「属世機之静謐、託琴書而終日」(出典凌雲集(814)序)
    2. 「テンカ イマ xeifitni(セイヒツニ) ゴザル」(出典:日葡辞書(1603‐04))
  3. 静かで、落ち着いていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「強い力が籠ってるやうだが、それと共に飽迄静謐だ」(出典:煤煙(1909)〈森田草平〉一九)
    2. [その他の文献]〔嵆康‐琴賦〕

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普及版 字通 「静謐」の読み・字形・画数・意味

【静謐】せいひつ

静かで安らか。〔宋書、礼志一〕(太常馮懐の上)况(いは)んや今、陛下を以てに臨み、百官虔恭(けんきよう)を以て事に(のぞ)む。(おそ)れ無く、江外靜謐なり。

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