阿彌陀堂(読み)あみだどう

精選版 日本国語大辞典 「阿彌陀堂」の意味・読み・例文・類語

あみだ‐どう‥ダウ【阿彌陀堂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 阿彌陀本尊として安置した堂。彌陀堂。浄土宗真宗では阿彌陀仏を本尊とするため、本堂または阿彌陀堂と呼び、宗祖の像を安置する御影堂と区別する。
    1. [初出の実例]「阿彌陀堂の南の廊には」(出典:栄花物語(1028‐92頃)音楽)
  3. 茶釜の形の一つ。利休が豊臣秀吉の供をして摂津の有馬温泉に入湯したとき、阿彌陀堂で見た大きな湯釜の形状を取り、釜師辻与二郎に作らせたもの。あみだどうがま。あみだどうふろ。
    1. [初出の実例]「ゐろり 釜 あみだたう 水指 わげもの 今やき茶椀道具入てめんつう」(出典:宗湛日記‐文祿三年(1594)三月六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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