逸文(読み)イツブン

デジタル大辞泉 「逸文」の意味・読み・例文・類語

いつ‐ぶん【逸文】

世間に知られていない文章
他の書物などに一部が引用されているだけで、完全な形では伝わっていない文章。「風土記逸文
すぐれた文章。

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精選版 日本国語大辞典 「逸文」の意味・読み・例文・類語

いつ‐ぶん【逸文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 世間に知られていない文章。いつもん。
  3. 散逸して世間に伝わらない文章。いつもん。
    1. [初出の実例]「遂乃収魯壁之余蠧、綜秦灰之逸文」(出典懐風藻(751)序)
    2. [その他の文献]〔皇甫湜‐編年紀伝論〕
  4. すぐれた文章。いつもん。〔郭璞‐山海経序〕

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普及版 字通 「逸文」の読み・字形・画数・意味

【逸文】いつぶん

佚文

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