述べる(読み)ノベル

デジタル大辞泉 「述べる」の意味・読み・例文・類語

の・べる【述べる/宣べる/陳べる】

[動バ下一][文]の・ぶ[バ下二]《「伸べる」と同語源》
考え・意見などを口に出して言う。「所信を―・べる」「礼を―・べる」
文章で表す。「前章に―・べたごとく」
[類語]言及論及触れる論述叙述記述口述陳述詳述前述後述上述先述略述縷述るじゅつ屡述るじゅつ既述叙説詳説詳論開陳言うしゃべる語る話す言い出す発言する口を利く口に出す口にする吐く漏らす口走る抜かすほざくうそぶくしゃべくる物言う伝える告げる物語る打ち明ける明かす説明する述懐する告白する口外こうがいする他言たごんする言い掛ける言い始める言い話し込む話しかける口に上る口の端に掛かる口を開く口を切る申し述べる(尊敬)おっしゃる仰せられるのたま謙譲申し上げる申す言上ごんじょうする

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「述べる」の意味・読み・例文・類語

の・べる【述・宣・陳】

  1. 〘 他動詞 バ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]の・ぶ 〘 他動詞 バ下二段活用 〙 ( 「のべる(延)」と同語源 )
  2. 順を追って説く。説きあかす。説明する。陳述する。また、口に出して言う。ことばで言い表わす。いう。あるいは、言いひらきをする。言いわけをする。
    1. [初出の実例]「爰に其の制(のり)を陳(ノヘ)て尊卑別あらしむ」(出典日本書紀(720)孝徳・大化二年三月(北野本訓))
    2. 「なほなほしき事どもを、言ひかはしてなむ、心、のべける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋)
  3. 文章にして自説をいう。記述する。
    1. [初出の実例]「鷲嶺の微言は神筆に仮(よ)りて弘(のフル)こと遠し」(出典:大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点(850頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android