平面上の2点P,Qの距離をd(P,Q)で表したとき,次の3条件が成り立つ。(1)d(P,Q)≧0でかつP=Qのときに限ってd(P,Q)=0,(2)d(P,Q)=d(Q,P),(3)d(P,R)≦d(P,Q)+d(Q,R)。一般に,集合Sにおいて,その任意の2元P,Qに対して一つの実数d(P,Q)が定められていて,上の3条件が成り立つとき,Sを距離空間といい,d(P,Q)をPとQの距離という。平面上の点P,Qを直交座標により(x1,x2),(y1,y2)で表すとき,となる。一般に,n個の実数の組(x1,x2,……,xn)全体の集合においてと定義すれば距離空間が得られる。これをn次元ユークリッド空間Euclidean spaceという。また閉区間[a,b]で定義された連続関数は,その2元f,gに対して,d(f,g)=max{|f(x)-g(x)|;a≦x≦b}と定義すれば距離空間となる。距離空間では開集合などの概念が定義され,距離空間は位相空間となる。
執筆者:中岡 稔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...
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