(読み)カケ

デジタル大辞泉 「賭」の意味・読み・例文・類語

かけ【賭(け)】

《「掛け」と同語源》
勝負事や当て事に金品を出し合い、勝った者がそれを取る約束で争うこと。また、その金品。かけごと。「賭けに勝つ」「賭けをする」
結果は運にまかせて、思い切って物事をすること。「大きな賭けに出る」
[類語]博打賭博賭け事ギャンブル一か八かるか反るか乾坤一擲けんこんいってき賭けるする

と【賭】[漢字項目]

常用漢字] [音](漢) [訓]かける かけ
かける。「賭銭
かけ。ばくち。「賭博とばく
難読賭弓のりゆみ

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精選版 日本国語大辞典 「賭」の意味・読み・例文・類語

ずくづく【賭】

  1. 〘 名詞 〙 かけをすること。また、そのかける品物のこと。「つぐなう」などの語根という。複合名詞後項として用いられることが多い。
    1. [初出の実例]「若(も)し汝(なれ)此の嬢子を得ること有らば〈略〉亦山河の物を悉に備へ設けてうれ豆玖(ヅク)をせむ」(出典古事記(712)中)

賭の補助注記

仮名づかいには問題があるが、「色葉字類抄」の「賭 スク 博弈賭」と関係あるか。

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改訂新版 世界大百科事典 「賭」の意味・わかりやすい解説

賭 (かけ)

賭博(とばく)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【賭博】より

…金銭や物品を賭けて勝負をあらそうことで,〈ばくち〉〈かけごと〉ともいう。
【日本】

[古代]
 かけごとの習俗は古くからみられ,《古事記》に秋山之下氷壮夫(あきやまのしたびおとこ)と春山之霞壮夫(はるやまのかすみおとこ)が伊豆志袁登売(いずしおとめ)をめぐり妻争いをし,衣服をぬぎ山河の産物を備えて,かけごとを行ったとある。…

※「賭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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