デジタル大辞泉 「節度」の意味・読み・例文・類語 せつ‐ど【節度】 1 行き過ぎのない適当な程度。ほどあい。「節度のある生活」「節度を守る」2 指図。指令。下知げち。「我が―に違ひ、国事を誤る者あらば」〈竜渓・経国美談〉3 天皇が将軍に出征を命じたとき、そのしるしとして賜る太刀・旗・鈴など。「中議の節会行はれて―を下さる」〈太平記・一四〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「節度」の意味・読み・例文・類語 せつ‐ど【節度】 〘 名詞 〙① のり。さだめ。おきて。法度(はっと)。〔国語‐周語上〕② 言行などの適当な程度。ほどあい。適度。[初出の実例]「遨遊して節度なきを云。従レ流、舟を浮て上り下りし、博弈し田猟する類を云」(出典:応永本論語抄(1420)季氏第一六)「二人とも大層節度のある遠慮深さがあったから」(出典:がらくた博物館(1975)〈大庭みな子〉犬屋敷の女)③ 節(ふし)。区切り。[初出の実例]「一挙動毎に節度をつけて銃をおろすのが聞えた」(出典:鶴(1952)〈長谷川四郎〉五)④ 皇帝・天皇が将軍に出征を命じた時、その符節(しるし)として賜わる太刀・旗・鈴などの類。[初出の実例]「朝の御守りと成者は節度と云剱を給はる。我与へたらむ剱を持ならば、王の御守りとして司位一門の繁昌肩を並る人有まじ」(出典:延慶本平家(1309‐10)二中)⑤ ( ━する ) 下知(げち)。指揮。さしず。[初出の実例]「経基はちかき皇孫なりしかど、承平の乱に征東将軍忠文朝臣が副将として彼が節度をうく」(出典:神皇正統記(1339‐43)下)[その他の文献]〔旧唐書‐職官志〕⑥ 「せつどし(節度使)」の略。[初出の実例]「節度に成って行くことと見ゆる」(出典:唐詩選国字解(1791)七言古)[その他の文献]〔北史‐唐邕伝〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「節度」の読み・字形・画数・意味 【節度】せつど さだめ。規定。〔漢書、朱博伝〕官屬多く襃衣(はうい)大(袴)し、度に中(あた)らず。自今、掾(えんし)の衣は、皆地を去ること三寸ならしめよ。字通「節」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報