目交ぜ(読み)メマゼ

デジタル大辞泉 「目交ぜ」の意味・読み・例文・類語

め‐まぜ【目交ぜ/瞬】

[名](スル)
目で合図をすること。目くばせ。
無言で―して帰り仕度をはじめ」〈太宰・新釈諸国噺〉
まばたきすること。
「―せはしくたちすくみ」〈浮・男色大鑑・三〉
[類語]合図信号シグナルサイン手招き目配せウインク片目をつぶる暗号目印合い印標識狼煙のろし烽火号砲警鐘半鐘振鈴

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精選版 日本国語大辞典 「目交ぜ」の意味・読み・例文・類語

め‐まぜ【目交・瞬】

  1. 〘 名詞 〙
  2. まばたきすること。またたき。めまじ。
    1. [初出の実例]「下を睨(のぞけ)ば、葉右衛門瞬(メマゼ)せはしく躑躅(たちすくみ)」(出典浮世草子・男色大鑑(1687)三)
  3. 目で合図をすること。目つきで、自分意志相手に知らせること。目くばせ。めまじ。
    1. [初出の実例]「六郎を、めませして、まねきければ」(出典:御伽草子・太子開城記(室町時代物語集所収)(室町末))
    2. 「不首尾を目まぜして、跡や先になりて行こそ案の外なれ」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)二)

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