漢文直訳体(読み)かんぶんちょくやくたい

精選版 日本国語大辞典 「漢文直訳体」の意味・読み・例文・類語

かんぶん‐ちょくやくたい【漢文直訳体】

  1. 〘 名詞 〙 漢文をそのまま和読したような文章
    1. [初出の実例]「当時の文学書の文章は主に漢文直訳体のものが多く」(出典:明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉明治時代の学生生活)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の漢文直訳体の言及

【文語体】より

…そして部分的には奈良時代の語彙や語法をも残しており,概していえば,平安時代において,和文は当時の口語体,漢文訓読文は当時の文語体だったといえる。中世以後,和漢混淆文に多く取り入れられ,また,江戸時代に至ると漢学者流はこの種の文体を多く用い,〈漢文直訳体〉などともいわれた。そして,明治時代の〈普通文〉の成立にも大きな力があった。…

※「漢文直訳体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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