恋慕(読み)レンボ

デジタル大辞泉 「恋慕」の意味・読み・例文・類語

れん‐ぼ【恋慕】

[名](スル)特定異性を恋い慕うこと。「恋慕の情」「人妻恋慕する」「横恋慕
尺八曲「鈴慕れいぼ」の異称
[類語]横恋慕愛する惚れる恋する好くめる焦がれる思う慕う愛慕する惚れこむれる見惚れる惚れ惚れ一目惚れ懸想けそう目尻を下げる思いを掛ける気がある惚れっぽい多情浮気移り気気が多い熱し易く冷め易い気移り心移り色気違いマダムキラーレディーキラー好き者助平すけべい漁色女好き男好きプレーボーイ女たらし女殺し好色好色家色好み鼻下長びかちょう手が早いちゃら浮気者艶福艶福家放蕩ほうとう蕩児とうじ遊蕩ゆうとう色魔女狂い男狂い恋愛愛恋あいれん恋情れんじょう思慕しぼ眷恋けんれん色恋いろこい慕情ぼじょう恋心初恋狂恋悲恋片恋片思い岡惚れ失恋ラブアムールアモーレロマンス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「恋慕」の意味・読み・例文・類語

れん‐ぼ【恋慕】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. ( ━する ) 異性を恋い慕うこと。恋い焦がれること。
      1. [初出の実例]「三朝為輔佐之臣、朝家所重也、洛陽士女〔聞〕薨逝而皆恋慕矣」(出典:権記‐正暦四年(993)七月二九日)
      2. 「ヒトヲ renbo(レンボ) スル」(出典日葡辞書(1603‐04))
      3. [その他の文献]〔後漢書‐西域安息国伝〕
    2. 世阿彌の能楽論で、能の音曲の曲趣を分類したうちの一つ。柔和なうちにあわれを含んだ曲趣で、紅葉にたとえられる。
      1. [初出の実例]「音曲に祝言、幽曲、恋慕、哀傷、闌曲の五音曲、是あり〈略〉恋慕と云は、是も、にうわなる内にあはれをそへたり」(出典:五音曲条々(1429‐41頃))
  2. [ 2 ] 尺八の曲名。→鈴慕(れいぼ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「恋慕」の読み・字形・画数・意味

【恋慕】れんぼ

恋いしたう。〔三国志、魏、満伝〕汝南の兵民戀し、大小相ひゐ、路に隨し、禁止すべからず。~詔して、をして親兵千人を將(ひき)ゐて、自ら相ひ隨はしむ。

字通「恋」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android