思案(読み)シアン

デジタル大辞泉 「思案」の意味・読み・例文・類語

し‐あん【思案】

[名](スル)
あれこれと考えめぐらすこと。また、その考え。「思案が浮かぶ」「どうしたものかと思案する」
心配物思い
[類語]考え事物思い考え心配気がかり心がかり不安懸念危惧きぐ憂慮憂患心痛心労気苦労屈託くったくうれおそれ気遣いわずら気疲れ恐れ取り越し苦労杞憂悲観恐れる危懼きく疑懼ぎく胸騒ぎ不安心心細い心許こころもとない怖い危なっかしい頼り無いおののく動揺心騒ぎ煩慮憂惧ゆうぐ憂懼ゆうく憂い事気遣わしい痛心鬼胎ひやひやはらはらどきどきおどおどあぶなあぶな恐る恐るこわごわおっかなびっくりおじおじおずおずびくびくこわがる臆するおびえるびくつくおじるおじける恐怖恐れをなす悪びれる案ずる気が気でないそぞろ足が地につかない気が揉める居ても立ってもいられない矢も盾もたまらない居たたまれない生きた心地もしない気になる気に病むおぼつかない

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精選版 日本国語大辞典 「思案」の意味・読み・例文・類語

し‐あん【思案】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 思いめぐらすこと。深く考えること。また、その考え。分別。よい考え、工夫の意にもいう。
    1. [初出の実例]「最期の矢を手浅く射たらむも無念なりと思案し給ふ」(出典:保元物語(1220頃か)下)
    2. [その他の文献]〔陸機‐文賦〕
  3. 心配。苦心

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