後味(読み)アトアジ

デジタル大辞泉 「後味」の意味・読み・例文・類語

あと‐あじ〔‐あぢ〕【後味】

飲食のあと、口の中に残る味。あとくち。
物事が済んだあとに残る感じ気分。「事件は解決したが、後味が悪い」
[類語]後口

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精選版 日本国語大辞典 「後味」の意味・読み・例文・類語

あと‐あじ‥あぢ【後味】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 飲み食いの後、口の中に残る味。あとくち。
    1. [初出の実例]「うまいものを食べたあとの、舌に残ってゐる後味を」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉昼の酒)
  3. 物事が済んだあとに残る感じ、気分。
    1. [初出の実例]「帰り道に一ぺん青空を見た方が後味がさっぱりとするし」(出典:蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉一二)

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栄養・生化学辞典 「後味」の解説

後味

 感じた味の持続性の程度が大きい状態.特に一部人工甘味料のように低濃度で有効なものは後味が残りやすい.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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