当世(読み)トウセイ

デジタル大辞泉 「当世」の意味・読み・例文・類語

とう‐せい〔タウ‐〕【当世】

今の世の中。いまどき。現代。「その柄は当世のはやりではない」
当世風」の略。
「同じ貰うなら矢張鞍馬の娘を貰った方が―だぜ」〈魯庵社会百面相
[類語]現在現代時代現今当今当節今日日きょうび今日こんにち当代近代同時代今の世今様モダンコンテンポラリー

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精選版 日本国語大辞典 「当世」の意味・読み・例文・類語

とう‐せいタウ‥【当世】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 今の世の中。今どき。近ごろ。現代。とうせ。
    1. [初出の実例]「不古人当世。心目所感言語道断者也」(出典明衡往来(11C中か)上本)
    2. 「たうせいは昔にも似ず、さやうの悪事する者は片時も立ち忍ぶ事なし」(出典:曾我物語(南北朝頃)五)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐秦策・恵文君〕
  3. とうせいふう(当世風)」の略。
    1. [初出の実例]「藪薬師など、心やすきもの一両人、当世の作り」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)六)

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普及版 字通 「当世」の読み・字形・画数・意味

【当世】とう(たう)せい

今の世。〔韓非子、六反〕今の學は皆書筴(しよさく)の語を(い)ひて、當世の實事を察せず。曰く、上(かみ)民を愛せず、賦斂(ふれん)常に重しと。

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