平常(読み)ヘイジョウ

デジタル大辞泉 「平常」の意味・読み・例文・類語

へい‐じょう〔‐ジヤウ〕【平常】

いつもと同じであること。ふだん。「脈拍平常に戻る」「平常通り運行する」
[類語]不断平凡ありきたり凡俗ありふれる普通一般一般的尋常通常通例標準標準的平均的つねただ当たり前常並み世間並み十人並み月並み凡庸日常茶飯日常茶飯事平平凡凡常套決まりお定まり平板類型的紋切り型芸がないノーマルレギュラースタンダード日頃ひごろ常日頃つねひごろ常常いつも平生へいぜい平素日常常時常住行住座臥ぎょうじゅうざが常に絶えず終始始終ずっと日夜夜昼絶え間ない明け暮れ明けても暮れても寝ても覚めても朝な夕な昼夜をおかず昼夜を分かたず夜を日に継ぐ

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精選版 日本国語大辞典 「平常」の意味・読み・例文・類語

へい‐じょう‥ジャウ【平常】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いつもと同じであること。取り立てていうほどのできごともなく、習慣的で平穏な生活が繰り返されている時。つねひごろ。また、その状態。へいぜい。
    1. [初出の実例]「毎対平常月、追思怨恨多」(出典:文華秀麗集(818)中・和尚書右丞良安世銅雀台〈嵯峨天皇〉)
    2. 「朱子平常の議論の正意、『語類』『文集』に粲然(さんぜん)たり」(出典:大学垂加先生講義(1679))
    3. [その他の文献]〔後漢書‐光武紀〕
  3. 他と比べて特別に変わったところのないこと。普通。
    1. [初出の実例]「其郡区平常の雇賃及び借賃に准じて賠償す」(出典:太政官布告第四十三号‐明治一五年(1882)八月一二日)

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普及版 字通 「平常」の読み・字形・画数・意味

【平常】へいじよう(じやう)

ふだん。〔後漢書、光武帝紀上〕會(たまたま)伯升(光武の兄)、始のすると爲る。光武~敢て伯升の爲に喪にせず。飮言笑すること、常の如し。始、是れを以て慙づ。

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