名教(読み)メイキョウ

デジタル大辞泉 「名教」の意味・読み・例文・類語

めい‐きょう〔‐ケウ〕【名教】

人のふみ行うべき道を明らかにする教え。また、儒教の教え。

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精選版 日本国語大辞典 「名教」の意味・読み・例文・類語

めい‐きょう‥ケウ【名教】

  1. 〘 名詞 〙 人のふみ行なうべき道を明らかにする教え。すぐれた聖人の教え。また、儒教の教え。
    1. [初出の実例]「算取重陽名教楽、此生長断霊芝」(出典菅家文草(900頃)二・九日侍宴、各分一字)
    2. 「かく名教の乱れし事、誠に乱世にては有けり」(出典:読史余論(1712)三)
    3. [その他の文献]〔晉書‐阮瞻伝〕

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普及版 字通 「名教」の読み・字形・画数・意味

【名教】めいきよう(けう)

名分の教え。〔後漢紀、序〕夫(そ)れ傳の興るは、古今じ、名を篤うする以なり。~然れども名の本は、王の高義なり。(つつ)みて未だ敍べず。今代の事に因り、略(ほぼ)義の歸するを擧ぐ。

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世界大百科事典(旧版)内の名教の言及

【中国】より

…老荘のごとき反文化を理想とするものではない。儒教はしばしば礼(名教)の教えといわれ,礼は人間の自然を抑圧するもの,礼の外面性,ということがことさらに強調せられてきた。徳と礼とを掲げるところ,あるものは偽善のみといわれた。…

※「名教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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