叉手網(読み)サデアミ

デジタル大辞泉 「叉手網」の意味・読み・例文・類語

さで‐あみ【×叉手網】

2本の竹を交差させて袋状に網を張り、魚をすくいとるもの。さで。

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精選版 日本国語大辞典 「叉手網」の意味・読み・例文・類語

さで‐あみ【叉手網】

  1. 〘 名詞 〙さで(叉手)
    1. [初出の実例]「さで網(アミ)もたせ浅瀬水上へ」(出典浮世草子・色里三所世帯(1688)六)

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百科事典マイペディア 「叉手網」の意味・わかりやすい解説

叉手網【さであみ】

袋状にした網地の口に木や竹,金属棒で三角・円などの枠(わく)を付け,これに柄を付けたもの。水中に敷設して魚が網上にくるのを待ってとるのに用いる。多く浅水に使用されコイ,フナ,ウナギなどを漁獲する。たも網(魚をすくいとる)としても使用。カモ猟に用いる叉手網もある。→網漁具

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「叉手網」の意味・わかりやすい解説

叉手網
さであみ

魚をすくいとる最も小型の網漁具。袋状にした網地の口を,木または竹などで三角形に枠をつけたもの。使用法には,水中に網を付設して魚の入るのを待ってすくい上げる方法と,木または竹などの小枝を束に縛ったものを水中に浸しておき,魚群がその部分に集った頃合をみてすくいとる方法の2通りがある。

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