八万(読み)ヤヨロズ

デジタル大辞泉 「八万」の意味・読み・例文・類語

や‐よろず〔‐よろづ〕【八万】

はちまん。また、きわめて数の多いこと。
「この御足跡みあと―光を放ち出だし」〈仏足石歌

はち‐まん【八万】

八万四千はちまんしせん」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「八万」の意味・読み・例文・類語

や‐よろず‥よろづ【八万】

  1. 〘 名詞 〙 数で一万の八倍。はちまん。また、数のたいへん多いこと。やおよろず。
    1. [初出の実例]「この御足跡(みあと) 夜与呂豆(ヤヨロヅ)光を 放ち出だし」(出典:仏足石歌(753頃))

はち‐まん【八万】

  1. 〘 名詞 〙はちまんしせん(八万四千)」の略。

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日本歴史地名大系 「八万」の解説

八万
はちまん

以西いさい郡にあった国衙領か。園瀬そのせ川流域の現八万町・上八万町の地域に比定される。「和名抄」記載の名東郡八万はちま郷の遺称地。「源平盛衰記」巻四二(義経解纜四国渡附資盛清経頸可上京都由事)には、元暦二年(一一八五)二月一七日に摂津渡辺わたなべ(現大阪市中央区)から嵐の中を船出した源義経一行が三時ほどで阿波の「はちまあまこの浦」に上陸したことを記している。

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