付庸(読み)フヨウ

デジタル大辞泉 「付庸」の意味・読み・例文・類語

ふ‐よう【付庸/附庸】

宗主国に従属してその保護支配を受けている国。従属国付庸国

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「付庸」の意味・読み・例文・類語

ふ‐よう【付庸・附庸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 付属していること。つき従っていること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「又有浄土焉、有成実焉、有倶舎焉、斯三為寓宗、譬国之附庸焉」(出典元亨釈書(1322)二七)
    2. 「外に又附庸の国あり。日本にても名こそ違ひたれ、此品あり。〈略〉十万石以下は附庸のごとし。これ諸侯一等の内の品なり」(出典:集義和書(1676頃)八)
  3. ふようこく(付庸国)」の略。
    1. [初出の実例]「其国在南海中而為南天竺付庸」(出典:空華集(1359‐68頃)一二・楞伽勝会詩序)
    2. [その他の文献]〔史記‐秦本紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android