不器量(読み)ブキリョウ

デジタル大辞泉 「不器量」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐きりょう〔‐キリヤウ〕【不器量/無器量】

[名・形動]《「不器量」の場合は「ふきりょう」とも》
顔かたちが醜いこと。また、そのさま。「―な生まれつき」
才知能力がないこと。また、そのさま。
「愚かなる者は謹慎篤実なれば、―なるやうに思ひ」〈十善法語・六〉
[派生]ぶきりょうさ[名]
[類語]見苦しいみっともないはしたない醜悪むさくるしい汚らしい小汚い薄汚いけがらわしいばっちいむさいみすぼらしいすすけるあかじみるまみれる油じみる汗じみる醜態老醜無様ぶざま不格好しゅうばばっちいしどけない目障りじじむさいかっこ悪いださい野暮野暮ったい泥臭い田舎臭い不体裁グロテスク弊衣破帽だらしない醜怪浅ましい見辛い見るに見兼ねる不細工醜いへた拙劣拙悪稚拙未熟幼稚無器用不得手不得意へぼ下手くそからっ下手つたなまずいたどたどしい

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精選版 日本国語大辞典 「不器量」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐きりょう‥キリャウ【不器量・無器量】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「不器量」の場合は「ふきりょう」とも )
  2. 器量のないこと。才知・能力が乏しいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「此身こそ無器量の者で候へば」(出典:平家物語(13C前)八)
  3. 容貌が醜いこと。器量の悪いこと。また、その人やさま。
    1. [初出の実例]「Buqiriǒna(ブキリャウナ)」(出典日葡辞書(1603‐04))

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