リング紡績機

山川 日本史小辞典 改訂新版 「リング紡績機」の解説

リング紡績機
リングぼうせきき

1830年代にアメリカで考案され,80年代末に技術的に完成された紡績機。牽伸・加撚・捲糸が,往復運動をともなう従来ミュール紡績機とは違って,リングトラベラー使用で連続的に行われ,太糸・中糸では生産性が高く,また熟練を必要としない。日本では,紡績業生成期の80年代末に積極的に導入された。1914年(大正3)当時,リングの比率は,イギリス19%,インド73%,アメリカ87%に対して,日本は98%にのぼっていた。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android