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ブラジル南東部,サン・パウロ州の大西洋沿岸地帯にある都市で,ブラジル最大の港をもつ。人口41万8375(2005)。サン・ビセンテ島上にあるが,大陸に密着し,サン・パウロ市より63kmの地点にある。16世紀,植民初期に開けたが,長く一寒村にすぎず,19世紀中葉からサン・パウロ州コーヒー生産の爆発的成長とともに〈コーヒーの港〉となった。世界消費量の7~8割を占めてきたブラジル・コーヒーの大部分はサン・パウロ,パラナ両州の内陸より送られて,この港からおもにヨーロッパ,北米に輸出された。またコーヒーの全盛期約1世紀の間に約300万人の外国移民(日本移民も)が入国したが,そのほとんどがこの港に上陸した。サン・パウロ州には早く1860年代以来鉄道網がよく発達し,この港を育てた。また1930年以降サン・パウロ首都圏はラテン・アメリカ最大の工業地帯に成長し,サントスは今,〈コーヒーの港〉から〈工業地帯の港〉に変貌しつつある。
執筆者:前山 隆
フィリピンの作家。ルソン島リサール州の生れ。苦学してマニラの師範学校を卒業,教師となった。このときフィリピン革命を経験,以後目覚ましい社会活動が開始された。1902年にフィリピン初の労働組合,フィリピン民主労働組合の創設に参加,03年以後は《再生》ほか多数のタガログ語週刊誌の創刊,編集に携わり,自らも自然主義的社会派小説をそれらに連載,《朝焼けと日の出》(1906)は社会派タガログ文学の古典とされている。1910-22年にリサール州知事,ヌエバ・ビスカヤ州知事,上院議員などを歴任した。その後タガログ語,タガログ文学の普及と国語の育成に尽力。フィリピン大学その他で教壇に立つとともに,国立国語研究所の所員および所長(1941-45)をもつとめ,多くの貴重な業績を残した。
執筆者:池端 雪浦
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化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...
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